サヨナラユニクロ
2001年2月15日ついにこの日が来た。
1年2ヶ月働き、慣れ親しんだユニクロとお別れ。
早番で半年ぶりくらいの清掃。
入り立ての頃は、毎日清掃当番だった。
真冬でも汗だくになりながらバキュームかけてた。
階段手すり磨きに使う「ピカール」の鉄のニオイにじーんとした。
「オープンします。」アナウンス後の一瞬の緊張感。
この瞬間がたまらなくスキだった。
しかしいったんオープンしてしまえばいつもと同じ1日の始まり。
そんな中で、いつもと違うのは小物担当。
キグチさんのトレーナーにオカダさん。
その身長差50?!?
補充の為BRとフロアを往復するキグチさんは可笑しかった。
補充用のカゴがあんなに小さく見えるとは・・・。
そんなこんなで終了時刻が近づく。
フィッティングにも自然と力が入る。
お客様との会話もいつもより饒舌になる。
最後に接客したお客様は、ブーツカットがとてもお似合いだった。
パンツの試着を、もう何百人(?)と見てきたけれど、
本当に時々、ものすごい似合う人が現れる。
(1日に一人いるかいないのかの確率で)
これは、その人が太っているとか
痩せているとかとは別問題で、である。
最後を飾るそのお客様が、とても素敵にお似合いで
なんだかとても幸せな気分になった。
そして終礼。
最後の終礼はフルカワさん。
(そうだ、リーダーが今日は二人とも不在。)
社員のコバヤシさんも偶然居合わせた。
終礼中に休憩終わりの人が続々と帰ってきて、
EV前が人でいっぱいになる。
スズキさんタケダさんクリヤマさんイカワさん。
みんなが口々に労いの言葉をかけてくれる。
泣きそうだったけど、必死でこらえた。
忙しい時間帯なのに、みんなの足を止めてしまってごめんなさい。
そして、本当に本当にありがとう。
とてもとてもお世話になりました。
イカワっちの休憩を利用してマックで退社関係書類を記入。
辞めたいピークのイカワっちと退職する私。
辞めたいヤメタイって常に思ってたけど、
いざとなると信じられないくらい寂しいものだ。
書類提出して、コバヤシ社員とちょっと会話。
移動だって、3月で。
横浜のマイカル(?)とか言ってた。
早く店長になれるといいですね。
1階のBRでネモトさんにも会えた。
出勤しているとは思わなかったので嬉しかった。
きちんとでもないけど、挨拶は出来た。
ネモトさんは19日でラストらしい。
先に辞められて良かった。
休憩室に寄ろうかとも思ったけど、
座ってしまったら、去りがたくなると思い挨拶してすぐ帰った。
EVでミウラさんとカズイさんに挨拶。
二人にしたつもりだったのにさ、
カズイさんが「俺には挨拶無し?」とか言う。
慌てて「ありがとうございました。」って言ったら
「って、ついでかい!!」なんてひどい。
面接一緒に受けた仲なのに、最後まで上手く噛み合わない。(笑)
何の因果か。
終礼から時間がたって、やっと平常心に戻ったと思ったのに、
駅に向かう通い慣れた道を一人歩いていたら、
ふいに涙がこぼれた。
いつの間にか大きくなっていたユニクロの存在。
それにやっと気が付いた。
出勤日数が月に数回だったとしても、
在籍しているだけで、帰る場所がある心強さがあった。
4月から公務員になる私は、
バイトをすることは多分もう、ないだろう。
こうして色々なことと別れながら、
私はこの先生きていくのだと思った。
電車の中でゆずを聴いた。
通勤中に聴いていたゆずの曲。
思い出が次から次へと溢れてきて、涙が止まらなくなった。
混雑した電車の人混みに紛れてたくさん泣いた。
・・・・辞めたくなかったよぉ。
結局、もしかしたら恥ずかしいくらい
ユニクロやみんなのことがスキだったんだ。
1年ちょっとの勤務期間に、延べ数百人の人と知り合った。
私はこうしたちょっとした知り合いのような人を、
とてもとても大切にしてしまう癖がある。
私にとって、このユニクロの大きな集団は、ものすごいツボだった。
ユニクロで一緒に働いた経験は、
私の大いなる財産になったことは確実だ。
なにもできない私だったけど、
最後までこんな言葉しか思いつきません。
「ありがとうございました。」
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